2014年06月19日

地図の登山道について




地図の登山道は結構間違っています

DIY GPSのテストとトレーニングを目的として鳳凰三山に登ってきました。歩行中のログを取りましたが、地図の登山道とはかなりずれていました。

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黒い線が地図(これは山旅倶楽部)の登山道で、赤いのがGPSログです。この様に地図の登山道はGPSログの結果と比べるとかなり違う事が判ります。GPSログの精度は半径5m〜10mでしたのでかなり正確です。それでこれだけずれるわけですから、地図の登山道が間違っている(あるいは測量当時と変わった)と言えます。

鳳凰小屋に向かう登山道の『白糸の滝』周辺は地図とGPSでかなりずれがあります。ここは新しい道が出来ていました。ただ、少なくとも4年前には変わっていました。そういう変更はこの地図には反映されていないということになります。

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ここの登山道変更は2014年版山と高原地図でも反映されていません。2010年に通った時はすでに違う道になっていましたので少なくとも4年は放置されている事になります。登山道の形については国土地理院の地図を元にしている地図は全て情報が更新されていないようです。

あとついでに細かい突っ込みをすると、山と高原地図アプリはログの線をかなり太く描きます。必要以上に太いです。これ、おそらく実際のGPSログと登山道がかなりずれている事を自覚しているからです。線が細いとずれが目立つので太くしているのでしょう(これで設定は『普通の太さ』です)。あんまりスマートなやり方とは思えません。

ポイントの位置が違う場合もあります

また、薬師岳から伸びる中道の途中には御座石(ございし)という岩があります。山と高原地図アプリの画面で見るとカクッと曲がった場所にあります(画面中央やや右下)。

写真-2014-06-18-22-25-09.jpg

こういう岩です。標識にも御座石と書かれています。

写真 2014-06-18 11 39 45.jpg

この御座石ですが、実際はもう少し上の方にあります。

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GPSの表示、ログ、写真を撮った時間で確認しました。山と高原地図の位置とはかなり違います。では山と高原地図や山旅倶楽部の地図がおかしいのはなぜなのかと言えば、元の地図である国土地理院の地図に描かれている登山道が現状と違うからです。

そもそも国土地理院の地図が違う

国土地理院の地理院地図をカシミール3Dで表示し、GPSログを重ねました。赤い線がGPSログです。

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赤い線がGPSログで黒い点線が地図の登山道です。ずれてますね。山と高原地図は国土地理院の地図を元にしていますので(地図にそう書いてあります)、当然登山道もずれるわけです。御座石の位置が間違っているのは昭文社の問題でしょうけど。山と高原地図の画面に国土地理院の地図を重ねると、登山道の表記がピッタリ一致し、同様にずれています。

写真-2014-06-18-22-25-09B.jpg

見づらいですが、紫の線と黒い点線が重なっています。

つまり、地図に載っている登山道やポイントの位置は実際と違う場合が多々あります。これは南アルプスの一部分ですが、奥多摩でも八ヶ岳でもずれている場所はいくらでもあり、正しいのは『精度が高い状態のGPS』です。登山道の表示についてはかなりの間違いがあることを覚えておいて下さい。

しかし、国土地理院の地図はともかく、毎年改訂版を出す山と高原地図は現地の調査員がこういう間違いを直していかないといけないと思います。じゃないと改訂版の意味がないですよね。GPSを使えば登山道の記録なんて簡単に出来るわけですし、御座石の位置はもうずっと間違ったままです(少なくとも4年前から)。いかがなものかと思います。

まとめ

・地図の登山道は結構間違っているのでGPSの現在地と道がずれていても慌ててはいけません。
・ポイントの位置もずれている事があります。
・GPSの現在地表示は『精度』を見て信憑性を判断して下さい。
・地図もGPSも過信は禁物です。
posted by マツモトケイジ at 09:19| 登山情報