公式サイト
http://diygps.net/
AppStore DIY GPS
https://itunes.apple.com/jp/app/deng-shanapuri-diy-gps/id393724766?mt=8

DIY GPSはiPhone用のGPSアプリで、地図などを自分で設定して使うから「DIY(自分でやる)」という言葉が名前に入っています。地図をiPhoneの中に保存するから通信圏外でもGPSとして使える訳です(携帯に圏外でもiPhoneのGPSは動きます)。地図はカシミール3Dを使えば比較的簡単に設定することが可能です。
地図の設定について、詳しくはコチラ。
DIY GPSには「ルート案内」という機能があり、設定した地点までの直線距離、標高差、到着予想時間を表示出来ます。使ってみると便利なのですが、ルートを自分で作るというのはなかなか面倒だし、やった事がないと難しいように思えます。今回は、ルートを作ってDIY GPSで使うまでについて書きたいと思います。
カシミール3Dでルートを作る
カシミール3DはWindows用の地図アプリで、無料で使えます。
公式サイト
http://www.kashmir3d.com/
国土地理院の地図なら無料で使えます。初めて使う場合はスタータキットでインストールするとよいでしょう。
カシミール3D スタータキット
http://www.kashmir3d.com/kash/kashget.html#kashmir3dsk
インストールなどは出来てる前提で話を進めます。
ルートを作る場合は、ルートのスタート地点で右クリックをして、新規作成→ルート作成を選びます。

次に、適当な位置にルートを作っていきます。ルートを構成する点をウェイポイントと呼びます。ウェイポイントはチェックポイントの様な物です。普通は登山口や分岐、水場、山頂などをウェイポイントにします。

ルートの最後までウェイポイントを打ち込んだら、右クリックでメニューを出して「確定」を選びます。これでルートが出来上がります。ここではウェイポイントが6つあるルートを作ってます。

ウェイポイントの名前は自動で番号が付けられていますが、普通は判りにくいので名前を設定します。各ウェイポイントにマウスカーソルを合わせて右クリック、ポイントの操作→プロパティで名前を入力します。面倒ですが設定しておくと後で楽しく使えます。

ルートが完成したらルートにマウスカーソルを合わせて右クリック、ルートの操作→ファイルへ書き出しでルートを保存します。.gpxという拡張子のファイルが出来上がります。それをDropboxでiPhoneに送ります。

ルートはBluetoothで共有出来ますので、グループ内にDIY GPSユーザーがいて、その人がルートを作れるなら共有で貰ってもいいと思います(毎回頼まなきゃいけないし、その人が一緒に行かない時に困るので自分で作れた方が良いとは思いますが)。
ルートをインポートする
パソコン側でGPXファイルを作って、それをDropboxで共有するとiPhoneからアクセス出来るようになります(iPhoneにDropboxをインストールしてあるのが前提です)。

DropboxでGPXファイルを開くと、上の画像みたいにゴチャゴチャと表示されます。右下のエクスポートボタンを押します。

すると対応アプリの一覧が表示されます。対応アプリといってもGPXという拡張子に対応しているだけで、ルート用のGPXファイルに対応しているアプリはそんなに多くありません。DIY GPSのアイコンをタップして開きます。

OKボタンを押してインポートします。処理は普通は一瞬で終わります。

DIY GPSのルート一覧画面を開くと、インポートしたルートが表示されます。一番上が今インポートしたルートです。高尾山口から稲荷山コースで高尾山頂を目指すルートです。

「案内」ボタンを押すと、上の画像みたいに選択肢が表示されます。駅から山頂まで行く場合は「案内開始」を押します。逆に、山頂から降りてくる場合は「逆ルート案内」を押します。すると、山頂から駅までのルートとして動作します。
ルート案内画面

実際にルート案内を動かすと上の様になります。山頂に赤い★が表示されていますが、ゴール地点の意味です。距離に僕の家からの分が加算されていますが、駅から山頂まで1時間40分と予想しています。山と高原地図で確認すると、駅から稲荷山までが50分、稲荷山から高尾山までが50分で、合計1時間40分です。ちょうど同じコースタイムが計算されています。

下りの場合は1時間22分という計算になっており、これも山と高原地図で確認すると40分ずつで1時間20分です。結構近いコースタイムを計算できています。
ルート案内をみんなも使おう!
ルート案内の機能は約1年半前から作っていますが、かなり便利な機能になりました。僕はDIY GPSの画面を見て現在地を確認するより、残りの距離や時間を見る方がメインになっています。見通しが効く一般登山道を歩く限り、重要なのは地図上の現在地ではなく「あとどれくらいで着くのか?」だったりします。いっそ、ルート案内の機能だけ抜き出して地図無しのナビアプリでも作ろうかな?って思うほどです。
ルート案内はルートを作ってインポートして使うという、手順がやや面倒くさい機能です。でも、使ってみるとこれが楽しい。1年半掛けて改良し続けてきたこだわりの機能です。是非多くの方に使っていただきたく思います。
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