2017年05月08日

レイヤリング寝袋システム




えー、わたくし、ヘボいながらも雪山に登ったりすることもあり、特にソロの時はテント泊を好みます。それでいて寝袋はモンベルの#4しか持っていません。

スリーシーズン用寝袋で雪山へ

現在モンベルの寝袋ラインナップから消えていますが昔は#4がありました。もう情報が無いので#4の快適温度がいくつか正確には覚えてませんが、買うときに5℃くらいまでと言われた覚えがあります。そもそも2000m級夏山テント泊用に買ったのでそんなもんでしょう。

重さはスタッフバッグ込みで687g。大きさは子猫くらいです。小さい。

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今のモンベル寝袋で近いのは『ダウンハガー650 #5』でしょうか。



見れば判りますが結構ペラペラです。

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ダウンハガー650 #5は快適温度が10℃以上、リミット温度が6℃、エクストリーム温度が-7℃となっています。体感としてはこれよりもうちょい暖かいと思うので、#4は快適温度が5℃以上、リミット温度が0℃、エクストリーム温度が-10℃ってとこかなと思います。

これを雪山でも使ってます。もちろんそのままじゃ寒いのでオプションを付けます。

イスカのシュラフカバー

まずはイスカの『ゴアテックスシュラフカバー ウルトラライト ワイド』です。重さは388gです。

シュラフカバーはツエルトと合わせて緊急避難用の装備として持っていて損はありません。また、真夏の低山(1000m未満)ならシュラフカバーを寝袋として使うのもアリです。

 

雪山ではシュラフが濡れやすいのでゴアテックスのシュラフカバーは必須です。これを被せると結露で寝袋を濡らす事がなくなるし、少し暖かくなります。

それでもまだ雪山では寒いのでダウンジャケット、ハードシェル上下、テントシューズなどを寒さに応じて装着します(装備は季節や山で変わります)。

当然防寒具は全部着ます

ダウンジャケットはユニクロのウルトラライトダウンやシームレスダウンを使っています。シームレスダウンはとても暖かいのですが、ちょっとかさ張るのが難点ですね。寝るときは、それら持ってきた衣類を全部着ます。

そこまでするなら素直に#2(リミット温度-6℃)とか#1(リミット温度-11℃)の寝袋を買えって話ですが、だって、高いし。あと重いし、ダウンジャケットとかなら防寒具として単独で使えるけど、寝袋は寝袋としてしか使えないし防寒具も別に持つと荷物増えるじゃないですか。

なんてことを思っていて、今のところ#4と防寒具でがんばってます(そこまで厳しい登山してないし)。

寒いけど眠れます

実際に#4寝袋+シュラフカバー+防寒具全部(シームレスダウンとハードシェル上下)で、雪中テント泊してみました。

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そこそこ冷えますが眠れました。気温は-15℃くらいですね。

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テント内が凍る程度には寒かったですが大丈夫でした。なんとかなる。

↓その山行の詳細レポート
『厳冬期の国道299号線は、普通に雪山 - デイリーポータルZ』

SOL(ソル) エスケープヴィヴィを追加

寝袋+シュラフカバー+防寒具という構成でもなんとかなってきたんですが、もうちょっと温かくしたいなということで、エスケープヴィヴィを追加してみることにしました。



ヴィヴィ(寝袋)という名前ですが、とても薄いので実質的にはシュラフカバーですね。

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重さは244g。イスカのシュラフカバーより4割くらい軽く、コンパクトです。

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よくある非常用のヴィヴィ、例えば エマージェンシーヴィヴィとの違いは防水透湿素材を使っているところ。



エマージェンシーヴィヴィは透湿性なし、エスケープヴィヴィは透湿性があります。その分価格は2倍以上します(高い)。

広げるとなかなか大きくて長さは2mくらいあります。

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内側はアルミ蒸着。体熱の放射を70%反射して返してくれるそうです。

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横にファスナーが付いていて広くガバっと開きます。

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レイヤリングとしては、『寝袋+エスケープヴィヴィ+イスカのシュラフカバー』の三層になります。

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このレイヤリングで使ってみると、確かにエスケープヴィヴィなしより少し暖かい気がします。

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ただ、シュラフカバーよりも幅が狭いので若干狭苦しいというか、窮屈な感じになります。下半身を寝袋に入れたまま胡坐をかいて食事、みたいな動作は厳しいです。これは体の大きさによると思うので、小柄な方は問題ないでしょう(あるいは食事中はヴィヴィを脱ぐとか)。

何度か起きましたが割と快適に過ごせました(ちなみに防寒具はULダウンとレインウェア。レインの下は履かなかった)。

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防寒着にも依りますが、シームレスダウンとハードシェル上下を着れば『#4寝袋+エスケープヴィヴィ+イスカのシュラフカバー』で-20℃くらいまでは寝られる温度で過ごせそうです。ダウンパンツを追加すれば更に快適になりますね(持ってない)。

透湿性は?

さて、エスケープヴィヴィの透湿性ですが、まずまずです。

寝袋、エスケープヴィヴィ、イスカのシュラフカバー(これが一番外側)の3枚重ねで寝た翌朝、体の部分は濡れていませんでした。寝袋もエスケープヴィヴィの内側も外側もイスカのシュラフカバーも濡れはありませんでした。外に抜けてテント内の結露になったようです。

足の部分だけはエスケープヴィヴィの内側が濡れていました。前日けっこう足が濡れてしまい(汗と靴の水漏れによる)、それを着干ししたため透湿性能の限界に達したようです。これは仕方ないかなという気もします。

防水透湿のシュラフカバーとしては、イスカのシュラフカバー(2万円)と比べれば格安(5千円)です。同じ性能を求めるのは酷というものでしょう。

値段なりの仕事をしていると思います。

あとは耐久性ですが、丁寧に使えば数年はもつような気がします。生地は紙のような手触りですが、厚みがあり丈夫そうです。


まだしばらく#4をベースにしたレイヤリング寝袋で頑張ろうかなって感じです。
タグ:安眠 雪山 冬山
posted by マツモトケイジ at 00:00| ギア

2017年02月06日

ミドリ安全 帽子用インナーキャップ バンド付き




今回紹介するのは、ミドリ安全の『帽子用インナーキャップ バンド付き』です。500円しない激安価格です。



Amazonで朝注文したらその日の夜に届きました。正直そこまでお急ぎしなくてもいいんですが、届いちゃったんだから仕方ない(プライム会員です)。

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見た目はこんな感じ。正面から見るとこんな感じ。重さは86gです。

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後頭部部分にバンドがあり、ズラすことでサイズ調整が出来ます。

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裏側。頭頂部部分がバネ状になっており防御力を高めつつ蒸れるのを防ぎます(それでも蒸れることは蒸れる)。

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調整バンドはこんな感じ。

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装着後にズラせばいい感じにフィットします。

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サイドにスリットがあるので、ここに顎紐を通せば衝撃を受けても外れないように出来ます。

なんの安全規格にも通っていないのでクライミングや岩稜帯で使うには強度的に不十分です。が、低山の一般ルートを歩く場合に着ける程度にはいいんじゃないかと思います。

一般登山道でも落石はありますし、転倒して頭を打つこともあります。でも、かと言ってクライミング用ヘルメットを着けてハイキングコースみたいな道を歩くのは気が引けます。そんな場合にはピッタリです。

欠点は、これを着けてそのままだと『教団っぽさ』がすごいところ。

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ヘッドギアの様ですね。僕なら近づきません。

教団感を消すには帽子が一番。

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帽子にスッポリ入ります。っていうか『帽子用インナーキャップ』って商品名でしたね。

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帽子の折り返し部分に入れれば、装着感も良くなりますし汗の不快感も緩和できます。

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後頭部から調整ベルトがちょっと見える程度です。

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ベルトは外すことも出来ますが、後頭部保護やフィット感のためにそのまま使うのがよいでしょう。

黒もあります。こちらの方が教団っぽさは弱く、髪と同化してバンドも目立たないかも知れません。



重ね重ねですが、クライミングなどにはUIAAやCEなどの規格に準拠したヘルメットを使いましょう。クライミングでの落下や落石に耐える強度はありません。あとは、自己責任です。
posted by マツモトケイジ at 16:41| ギア

2016年10月09日

激安テント時代が来る!

中国勢の参入により劇的に安くなってる登山装備ですが、火器なんか普通に使えて激安で、意外と悪くありません。
調べてみたら、中国製とおぼしき製品を中心にテントも激安製品があるようです。

まずは手始めにケルティのサリダ2。ケルティ自体はアメリカのメーカーでバッグを中心に作ってるらしいですがテントも売ってます。



2人用で約2kg。17,000円くらい。この時点でかなり安く感じますね。エアライズ2とか4万円しますからね。デザインも可愛くて良いですね。

続きまして本格的な激安テント。

謎のブランドTE-2。説明ではワンタッチテントとなってますが、普通のポール式です。重さは1.8kg。仕様と実際の大きさが少し違ったりするようですが、お値段なんと5,000円。



5,000円て。もはや山小屋に泊まるのより安くテントを買えてしまいます。エアライズ2を買った時に『2人で山小屋に3回泊まるとこをテント泊にすれば元取れるな』なんて思ってた訳ですが、5,000円だと1人分の一泊にも足りません。

この値段の2ウォールテントで2kgを切るってのは、5年前には考えられなかったですね。素材が安くなったのと、高い縫製技術の拡散が原因でしょうか。

そしてイレグロのこちら。



なんと4,000円切ってしまいました。もはや交通費より安い。重さは2kg弱だそうなので、元気な学生なんかこれで十分でしょう。1.5kgで4万円、2kgで4千円。僕が学生なら間違いなくこっち買います(今テント持ってなかったら買うかも)。

そして驚きのテントがコチラ、NatureHikeの1人用軽量テント。ペグと張り綱入れて1.5kgくらい。デザインが、どう見てもMSRのエリクサーです。



メーカーロゴまで似せちゃって、ホントに大丈夫でしょうか。お値段8,000円〜9,000円。本家の4分の1ほど。

間違いなく色んなメーカーのコピー商品であり、倫理的にはどうかと思いますが、この価格差だと日本のメーカーに勝ち目はないんじゃないでしょうか。テントを中国の工場に作らせたら設計技術や縫製技術を盗まれたってところでしょう。

今後はテレビやスマホと同じ様に、品質でも価格でも負けて勝ち目は無くなっていくでしょう。しばらくはブランド価値で日本メーカー製品を買う人はいるでしょうが、5年後はどうかわかりません。

登山装備の世界でも日本のモノ作りは負けてしまうんでしょうかね。

まぁでも、正直1つくらい買って試してみたいって気持ちはあります。冗談で買っても惜しくない値段ですからね。



これ買っちゃうかもしんないなぁ。
タグ:テント
posted by マツモトケイジ at 14:29| ギア