2016年03月09日

モンベル ULドームシェルター1型




今回紹介するのは、モンベルの『ULドームシェルター1型』です。

あくまでシェルターであってテントではないのがポイントです。そう、テントじゃありません。

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重さ

本体重量は760g。シングルウォールの本体(430g) とポール2本(スタッフバッグ込み330g)の重さです。

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これに張り綱(200cm×4)13g、ペグ8本(89g 13g×4と9g×4)とグラウンドシート150gを足して1012g、約1kgとなります。

アライテントのエアライズ1の場合、本体が1360gでペグ12本156g(13g×12)と グラウンドシート150gで1666gなので654g軽いですね。フライシートがない分軽いって事です。

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張り綱とグラウンドシート

張り綱は付いてないので別に1.8mmの蛍光ロープを買いました。張り綱の設置位置が高いので2mずつ4本にします。自在結びで本体に結んで反対側も自在結びにしておきます。自在金具などを付けると無駄に重くなるので自在結びで済ませちゃいました。

 


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グラウンドシートはアライテントのアンダーシート1型にしました。長さが205cmなので5cm長いのですが許容範囲です。ドームシェルターは生地が薄いのでグラウンドシートを使った方がいいと思います。モンベルのグラウンドシートはゴツすぎるのでアライテントにしました。

張り方

1.まずポールを2本伸ばします。結構長いので周りに人やテントがある時は注意してください。
2.出入り口が風下になるように方向を決めます。
3.次に本体を地面に広げます。必要ならグラウンドシートを先に広げておきましょう。
4.グラウンドシートとテントの四隅をペグで固定します。
5.本体内部にポールを入れて、奥の隅にあるポール受けに先端を合わせます。ここで位置を外すと簡単に穴が開くので要注意。
6.ポール受けに先端が収まったら対角線の隅にあるポール受けにポールの反対側先端を合わせます。この時風の影響を受けやすいので4で地面に固定しました。
7.もう1本のポールも同じ様にセットします。
8.テントの中に入ってポールをベルクロで止めます。全部しっかり止めてください。
9.4で固定したグランドシートのペグは、位置が悪かったら直してください。
10.張り綱をペグで固定したら完成です。

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最初はポールのセットが難しいですが、慣れれば5分程度で設営できます。やむを得ずビバークする事になっても狭いところに張れるので便利です。

広さ

床面積は100cm×200cm。一人なら十分な広さです。広々眠れます。二人でも入れますがギューギューで炊事などは出来ないでしょう。緊急避難で入る程度ですね。

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防水性能

普通の雨なら問題ありませんが、暴風雨になると判りません。木の下に張ると木から落ちてくる大粒の水滴が本体の耐水圧性能(耐水圧600mm)を越えて雨漏りします。大粒の水滴が落ちてきそうな場所には張らないのが肝要です。あとは雨が降るのが判ってるなら普通のテントを使った方がよいでしょう(もしくはそもそも行かない)。

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ちなみに、実際に雨漏りしたときはシェルター内で傘をさしました。シュラフカバーを使っていたのでそこまで悲惨にはならなかったですが、30分おきに壁と床を拭いてしのぎました。

こないだ『そらのした』のドロップルーフというサービスで撥水コーティングをしたので、その効果がどのくらいなのか雨の日に試してみたいなぁなどと思っています。試したらまた紹介します。

結露

外が寒い場合、そこそこ結露します。生地は極薄ナイロンにウレタンコーティングなので通気性も透湿性はありません。中が湿気てて外が寒ければ、そりゃ結露するってもんです。結露したら手ぬぐいなどで拭いてください。

寒さ

本体上部と出入り口の2箇所に大きなベンチレーターがあり、そこからガンガン外気が入ってきます。ベンチレーターを完全に閉じる事は出来ません。特に風が強い夜などは冷えます。

でも本体の布に通気性がないのでベンチレーター無しでは酸欠になってしまいます。酸欠 or 寒さの二択ですから寒さを取るしかありません。冬はこのベンチレーターが結露して凍ってしまう事があるそうで、そうなると酸欠の一択ですから、このドームシェルターは冬は使わない様に、となっています。冬は素直にテントを使うのが吉でしょう(フライシートがあると全然違います)。

シェルターはシェルターです

説明書やモンベルのウェブサイトにも書いてありますが、あくまでテントではなくシェルターで、快適なキャンプを実現するためのギアではありません。水が浸みてくる事もあれば結露することもあるし寒い事もあります。それでも全部込み込み1kgという軽さを取るか、重くてもテントを担ぐかという選択です。

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快適さを割り切って軽さを実現した割り切りの商品です。ですから使う方もそれなりの覚悟が必要です。

個人的には気に入ったので、雨予報を避けつつ無雪期の単独縦走では積極的に使っていこうと思いました。

アウトレットで販売中

なお、上記の様な問題があるためか、現在モンベルのオンラインストアでアウトレット販売されています。

こちら。税込み27,756円です。

私は楽天で15%オフの29500円買って、まぁまぁ安く買えたかなぁと思っていましたがそれよりも2000円近く安くなってしまって悔しいですw。

安くて軽くてコンパクト、いくつか問題はありますが一人用のシェルターが欲しい方は検討してみてはいかがでしょうか。
posted by マツモトケイジ at 15:06| ギア

2013年12月29日

雪崩対策3点セット

今回紹介するのは『雪崩対策3点セット』です。よく三種の神器とか言ったりしますが、神器って言うほど万能でも絶対でもないので『雪崩対策3点セット』としてみました。

アバランチビーコン

まず最初はアバランチビーコン。1台目って事で、値段ではぶっちぎりの安さを誇るピープスの『フリーライド』を選びました。



樂天の秀岳荘NETSHOPで買いました。調べた限りでは一番安く買えます。送料は無料でした。

Amazonでも買えます。運が良ければ中古を安く買えるでしょう。



で、箱はこんな感じ。

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中身は外国語の説明書、輸入代理店製の日本語説明書、本体(電池入り)、携帯用ハーネス。説明書には使い方から探索の仕方まで書いてあります。フリーライドは海外での値段と差が無いので日本語説明書入りを買うのがよいでしょう。

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本体の下がスイッチになっていて、これがオフの状態。

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反時計回りに回して蓋を閉じるとオンになります。自己診断をしたあと送信モードで起動します。

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これが送信モードの状態。数字は電池の残量です。単3アルカリ電池で200時間保つそうです。

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電池蓋は時計回りに回すと外れます。

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長期間使わない場合は液漏れ対策として電池は外しておきます。

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大きさは手の平サイズ。携帯電話と同じくらいでしょうか。電池を含んだ本体重量は110gです。軽量コンパクトなアバランチビーコンです。

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探索モードにするには、ディスプレイの右にある黄色い所を3回連続でクリックします。すると探索モードになって距離と電波の向きに沿っているかどうかという方向を教えてくれます(埋没者の方向とは限らない)。探すには慣れが必要なので、ビーコンを持ってる人と探索の練習をしておいた方がよいでしょう。

フリーライドの欠点というか価格なりに当然ですが、受信用のアンテナが1本しかありませんので探索モードの感度は高級機に劣ります。1台目として練習用とか、仲間や家族用とか、そういう意味で買うには良い値段だと思います。だって、本格的に高いのって普通に2倍とか3倍の値段なんだもの。


スコップ

ブラックダイアモンドの『トランスファー3』を買ってみました。





小さめのスコップで、重さは650g。青いブレードが可愛い。

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柄は伸ばすことも出来ます。

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外せるので収納するのに便利です。

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手に持ったサイズ感はこんな具合。

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伸ばすとこんな感じ。

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同シリーズでトランスファー7というのもありますが、ちょっとだけ大きく出来てます。重さが120g重いので小さいトランスファー3にしました。

プローブ

最後はプローブ。





ビーコンで埋没者の位置を探して、本当に埋まってるのか調べるための棒です。短く収納できて軽い物がいいかなーという事でブラックダイヤモンドの『クイックドロー スーパーツアー265』を選びました。265ってのは長さです。300cmのもありますが、長すぎても使いにくいかなと。

重さは300g。ってことで、ビーコンが110g、スコップが650g、プローブが300gの合計1,060gが3点セットの重さとなります。雪山って装備が多くて重くて大変ですよね・・・。

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バラバラっと広げて金属ワイヤーのドローコードを引っ張るとテントのポールみたいに棒状に繋がります。なぜか猫が興味津々。

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手元に金属の部品が出てくるので更に引っ張ります。

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パチッと音がしてストッパーになります。

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これで雪の下を探るって訳です。持ち手の部分は滑り止めの為かヤスリみたいにザラザラです。

練習しなきゃです

と、言うわけで3点セットを買いましたが買って持ってるだけじゃ意味がありません。使いこなせないことには宝の持ち腐れですので、機会があったら練習してみたいと思います。


posted by マツモトケイジ at 20:09| ギア

2013年05月09日

SINANO ヘリノックスLBB-120

今回紹介するのは、SINANOの「ヘリノックスLBB-120」です。2本組のトレッキングポールです。普通はストックと呼んだりします。



以前グイデッティのストックについて書いたときに「安いから買った」と書いたように、実はストックについてはそんなにこだわりがありませんでした。理由は簡単で、一番最初に買ったストックが安いやつで、ストックというのは安い装備だと思っていたから(店員のオジサンお勧め製品)。神保町のさかいやで買ったのですが、確か3000円しなかったと思います。1980円だったような・・・。

なので、ストックなんてのは伸び縮みして頑丈で安ければなんでもいいと思ってたんですよ。むしろ、ストックに2万円?なんで?!なんて思ってました。意味わからん、と。

で、最初に買ったストックが6年くらいで壊れて、次に買ったのがグイデッティのストック。これは重くて、真冬に雪山で使ったらちょっと使いにくいんですね。

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まず、真冬だとストック自体に薄く氷が着くのか、ちゃんと固定できない事がありました。使ってると長さが勝手に変わって短くなったりしますのでちょっと危ないです。次に、ウリである手元の伸縮ボタン。僕はストックのグリップを上から手の平で包むように持つ事が多いのですが、そのせいかロックが外れてしまうことが多いのです。なので伸縮ボタンが押されてやはり長さが変わっちゃうことがあると。

真冬以外で伸縮ボタンのロックに注意して使えばそれなりに便利なストックではあるのですが、ちょっと重くて収納しても長いのが気になります。安い物には理由があるのかなーなんて思った訳です。

そこで、以前から2本組のストックが欲しかったのでLBB-120を買ってみました。樂天アフィリエイトのポイントも溜まってましたしw。

選んだ理由

選んだ理由は、1.収納時の短さ。2.カーボン以外で軽い。3.色が綺麗。4.操作しやすそう。5.LEKIじゃない。の5つです。

2と5は説明が必要でしょうか。カーボンって傷が付いて折れるとバラバラになっちゃうとか聞きまして。軽いのは良いけどバラバラは困るなと思って避けました。最近のは改良されてるかも知れませんが、イメージとして。5はLEKIのストックを持ってる人が多くて山小屋などで間違われそうだから。こういう、休息時にその辺に置き去りにする装備はマイナーな物が好きなのです。

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2本組で定価は16,800円。たまたまセールだったのか14,280円で、更にポイント10倍で1,420ポイント。実質12,860円で更に溜まってたポイントを使ったので7,000円弱で買えました。

袋付き、縮めるとコンパクト

袋が付いているので大きめのザックなら中に仕舞うことも出来ます。

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ただ、袋の方がストック自体よりちょっと長いので却って邪魔に感じるかも知れません。というか、僕は袋要らないんじゃないかって気がしてますw。そう、このストック、縮めると51cmしかないんですよ。グイデッティのと比べるとこんな具合です。

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コード式を除く、伸縮式のストックは大体60cmくらいはあります。51cmになるLBB-120はかなり短くなるストックと言えます。なお、コード式の折りたたみストックは30cm台ですので本当に短いのが欲しいならそっちを選ぶべきかと思います。




ストラップは調整しやすい

ストラップの長さは、ストックから出ている端を引っ張ると簡単に調整出来ます。

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ただ、ヘリノックスはエアークッションストラップを全機種装備って事になっていますが、LBB-120のストラップはエアークッションじゃないような気がします。なんか普通にフエルトみたいなのが貼られてるだけだし。

グリップは細めでヘッドも小さめ。手が小さい女性に良さそうです。個人的な好みとしてはヘッドがもっと大きい方が握りやすそうです。が、きっと軽量化とトレードオフなので小さめになってるのでしょう。


長さ調節は簡単

長さを調節する場合は、1段目のレバーを起こして伸ばすだけ。2段目と3段目はストッパーがはまる長さまで伸ばしきります。

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レバーを倒せば長さが固定されます。2段目と3段目は伸ばし切る以外に固定できないので、調整出来るのは1段目だけ。なので、長さ調節的には101cm〜120cmとなっています。あんまり短くして使う事は出来ません。

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伸ばすとこんな感じ。120cmあれば問題無いかと思います。ストックって最大まで伸ばして使ったこと無いですし。

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このストックは縮めるときが簡単です。レバーを起こして、

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下に押し込むだけ。一瞬で収納できてしまいます。

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丈夫な素材で出来てます

素材はTH-72Mという超高力アルミだそうです。テントポールメーカーとして有名らしい韓国のDAC社製。強度を損なうことなく極限まで薄く作られているとのこと。そのおかげか1本の重さは232g(公称は215gですがおそらくストラップを抜いた重さです)。

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先端はタングステンチップが付いていますが、雪山以外ではゴムのカバーを付けましょう。登山道をストックで掘り返すとよくありません。

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なお、スノーバスケット(PB-HX80)は組で1050円。新宿の好日山荘で買ってきました。

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家に帰ってきてから気付いたのですが、裏側に対応機種として「GL-135 SA GL-135 DL-135」とだけ書かれていました。ヘリノックスのWebサイトでは「Causeway, Ridgeline用」と書かれていますが、上記3機種は「Causeway」なんですね。RidgelineであるLBB-120は対応機種から抜けてます。

げ、と思いつつも開封して3シーズン用のバスケットを外して付けてみました。

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問題無く装着できました。あー、良かった。これで残雪期の山に持っていけます。

まとめ

ツエルトを張るのにストック的な物が2本あったらいいなーとか、普段は1本しか使わないけどダブルストックもいいなーとか、妻と登る時に1本貸そうかなーとか、軽いストックが欲しいなーとか、そういった理由で買ってみました。ストックに1万円以上出すの?なんて思っていた頃もありましたが、実際に手にしてみると良い物だなという雰囲気があります。青い色も綺麗ですし、大事に使っていこうかと思います。


そうそう、安いのもあります

僕は収納時の短さと色、信頼性、操作のしやすさからLBB-120を選びました。が、モンベルのアルパイン カーボンポールなど軽さで見ればもっと軽い物や、モンベルではありませんがカーボン製で低価格のストックも色々あります。



レビューも悪くないですし、ちょっと富士山に登って後は山登りを続けるか判らないなんて人はこういうストックを使ってみても良いかもしれません(実物を見たことがないので品質はわかりませんが)。

富士登山で金剛杖を持つ人けっこういますが、あんな重くて長くて邪魔な木の棒を持ってよく登るなぁと思います。焼き印もいちいちお金払わなきゃで面倒くさいし。家のどこに仕舞うのかと。悪い事言わないから普通に登山用のストックを持って登りなさいって思います。


追記:山で使ってきました

燕岳に登る機会があったので使ってみました。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-298855.html

まず軽さ。今まで使っていたグイデッティの半分程度の重さなので、やっぱり軽い(LEKIのストックと同程度とお考え下さい)。短くなるので持ち運びも楽でした。軽いので2本持っていってダブルストックで使いましたが、雪山でのダブルストックって楽ですね。体がグイグイ進みます。

操作はレバーを起こして長さを変えるだけなので簡単で速攻でした。なかなか良い物です。ガタツキもなく、力を込めてもたわむ事もありません。安心して使える剛性があります。

101cm未満の長さには出来ないので、急斜面ではちょっと長すぎるかなとも思いました。が、グリップが長いので持つ位置を変えて対応出来ます。軽さや操作のしやすさを考えると、ここはちょっとだけ我慢せざるを得ないでしょうか。なので急な登りでもストックの頭を上から持ちたい!という方には向いていないストックです。

また、ストックのヘッドが小さいので手が大きい男性は握りにくいと感じるかも知れません。ただ、女性にはちょうどいいと思います。

僕は今のところ満足しています。今後も積極的に使っていきます。


タグ:ストック
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