2014年04月15日

ガス詰め替えセット OD缶→OD缶 CB缶→OD缶




今回紹介するのは、『ガス詰め替えセット』です。OD缶(丸くて太いガス缶)からOD缶へ、CB缶(カセットボンベ)からOD缶へガスを移動出来ます。




例えば、何回か山登りをして中途半端に余ってるガス缶があるとします。日帰りならいいかもしんないけど、雪山でテント泊なんかする時に持って行くには不安な残量だなー、とか。だから新しいのを買って持っていこう、なんて事ありますよね。

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そういうガス缶って溜まりがちで処分に困ったりします。私はガス缶の重さを量って残量を調べて保つかどうか判断したりしますが(※)、それでも本当にちょっとしか残ってないガス缶は処分に困ります。それらを一つに集められると便利ですね。そういう時に便利なのが、G-WORKSの『Gas Saver』とKOVEAの『 Adapter』です。

なお、これらの製品を使った場合はPL法やメーカー保証の保護を受けられなくなります。あくまで自己責任となりますのでご注意ください。

※…空のガス缶は110g缶が85gくらい、230g缶が150gくらいです。全体の重さから缶の重さを引けば残量が判ります。500mlのお湯を沸騰させるにはだいたい10g程度、1食の食事で30g程度のガスを使うと考えています。

G-WORKS『Gas Saver』

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まずはGas Saverから。これはOD缶を2個繋げて、上から下にガスを移動させるアダプタです。これで複数の使いかけガス缶から満タンのガス缶を作る事が出来ます。

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外観はこんな感じ。韓国のメーカーなのでハングルが書かれています。

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大きさはこれくらい。結構小さいです。バルブのハンドルは折りたためます。

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OD缶と互換性があるネジです。上下で微妙に仕様が違うみたいです。

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上に余ってるガス缶、下に集約先のガス缶を繋げます。

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バルブを反時計回りに廻すと上から下にガスが移動します。ただ、上の缶より下の缶の方が圧力が高いと移動しません。

なので、まず下のガス缶を冷凍庫などで冷しておきます。で、上のガス缶の底の凹みにお湯を入れたり、熱い布巾でくるんだりします。温度が高い方は圧力が上がりますので温度が低い方へガスが移動します。

なお、集約される側のガス缶を本当に満タンにしてはいけないようです(圧力があるので満タンまでは入らないと思いますが)。110g缶なら缶全体の重さが170g程度まで、230g缶の場合は330g程度までにしましょう。移動させながら時々重さを量って確認するとよいでしょう。ガスを入れすぎると、コンロから液体のままのガスが出てきて火柱が上がるそうです。恐いですね。

KOVEA『 Adapter』

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次はKOVEAのAdapter。これも韓国の製品みたいです。韓国は規制が緩くてガス関連の商品が妙な進化を遂げたそうで、こういう製品がたくさんあります。

これはCB缶をOD缶の機器に繋げられるようにするアダプタです。ですが、連結ネジの周りが出っ張っていたり、ネジ山の具合が合わなかったりして私が使っているガスコンロでは使えませんでした(細長いカセットボンベの上で煮炊きするのは恐いのでしませんが)。Gas Saverと組み合わせて使うのを前提にした方が良さそうです。

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CB缶のガスは大体液化ブタンです。一方、OD缶の場合は液化ブタンと液化プロパンの混合です。実はガスの種類が微妙に違ったりします。本来は全く推奨されない使い方という事は理解しておきましょう。ガスコンロが傷んだり故障したりする原因にもなりかねないので、使用はあくまで自己責任となります。

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上の写真の様に、空のガス缶にGas Saverを付け、更にAdapterを連結します。次にAdapterのでっぱりを上下で合わせます。

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カセットボンベの切り欠きにでっぱりを合わせて押し込み、ボンベを廻せば連結完了です。

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Gas Saverのバルブを開いてガスを下に落とします。この時はやっぱり下のボンベは冷して、上のボンベを温めます。

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重さを量ってガスの量を確認します。161gですので、ガスが75g入った事になります。

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日帰りに持っていくなら十分な量でしょうか。夏山なら節約して1泊くらいできそうです。

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一応使えるか確認。問題無く着火して燃えてくれました。低温環境ではどうか判りませんし、本来の使い方ではありませんのでどういう問題が起るかはわかりません。しつこい様ですが、あくまで自己責任です。

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絶対にガスが使えないと困る、ガスがないと死んでしまうような山行でこういうカセットボンベ詰め替えガス缶を持っていくのは不安があります。という事で、判るようにガス缶にはメモを書いておいた方が良いと思います。真剣な山行と緩い山行で使い分けるのもいいんじゃないかと思いました。

CB缶のガスをOD缶で使うのはやや不安があるとして、OD缶の集約は便利です。余ってるガス缶がいくつもある方は使ってみてはいかがでしょうか?(自己責任で)


タグ:火器
posted by マツモトケイジ at 12:38| 小物

2014年04月09日

Fire-Maple ヒートエクスチェンジャー付きケトル FMC-XT1




今回紹介するのは、Fire-Mapleの『FMC-XT1』です。やかんですね。容量は800mlです。



Amazonでポチッと注文、すぐに届きました。値段は2,790円で送料込みでした。

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箱には中国の会社名などが書かれています。Amazonのレビューなどを読んでみると、DUGのコッヘルを作ってるメーカーの様です。

DUGのOEM元らしい?



このOEM元なんだとか。Fire-Mapleブランドでそっくりな製品もあります。



OEM元ってのはレビューに書かれてることなので真偽の程は不明ですし、真剣に調べる気もありませんが。

外観と概要

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黒いメッシュ状のスタッフバッグ付き。

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袋から出してみるとこんな外観。小さい注ぎ口が可愛いです。オレンジの取っ手も可愛いですね。ハンドルは結構硬めで自立しますから、本体や蓋が熱くなっても火傷する危険は少なそうです。

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蓋を開けると中にボール状の茶こしが入ってました。お茶を淹れるのに便利そうです。

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注ぎ口の形はこんな感じ。試してみたら液だれすることなく使えました。

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重さ

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本体の重さは240g。体積的には結構な大きさですが軽くできています。最近のこの手のコッヘルはアルミでも肉薄で軽いですね。強度が上がっているのでしょう。

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いつも使ってるプリムスのコッヘルは270g。蓋がフライパンになってたり、色んな用途に使えるので単純な比較は出来ませんが、重さではFMC-XT1に軍配が上がります。

ヒートエクスチェンジャー

さて、このケトルの最大の特徴はヒートエクスチェンジャーでしょう。集熱フィンですね。

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底にはこういうヒダヒダ(集熱フィン)が付いていて、これが効率よく熱を吸収してくれます。CPUとか車のラジエーターは放熱のためにフィンを付けますが、その逆ですね。ジェットボイルと同じ仕組みです。ストーブの熱を余すことなく吸収するのでお湯が速く沸く、というのが売り文句となっています。

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こんな風に、周りの集熱フィンに炎が回る程度の火力で使うのが効率良いようです。

なお、このタイプのコッヘルやケトルはストーブとの相性があります。僕が使ってるEPIのREVO-3700は炎が中心寄りに出るのですが、中には広がるタイプもあります。そういうのだと集熱フィンを熱する効率が落ちてしまいます。また、不完全燃焼の原因にもなるようなのでテントや屋内での使用は注意が必要です。

湯沸かし対決


さて、集熱フィンがすごそうなのは判りました。では、本当に速く沸くのか?試してみました。

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対戦相手はプリムスのライテックトレックケトル&パンです。

15℃の水500mlを沸騰させるまでの時間とガスの消費量を比較します。火力は、コッヘルなら底から炎がはみ出さない程度、FMC-XT1の場合は集熱フィンに熱が廻る程度としました。火力が違うので時間は参考程度の比較となりますが、ガスの消費量は意味のある比較になると思います。

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コッヘルの結果は、沸騰まで6分19.26秒。ガスは6.9g使いました(スタート時に107.6g)。

さて、ではFMC-XT1はどうか・・・。

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沸騰まで3分46.96秒、ガスの消費量は5.4gでした(スタート時は100.7g)。およそ22%の省エネ効果となります。火を強めれば2分程度で沸かすことも可能です。

ケトルとコッヘルの違いがありますので、厳密には集熱フィンの効果なのか判りませんが(ケトルの形のおかげかも知れませんので)、一定の省エネ時短効果はあるように思います。

収納性

縦型のコッヘルは大きいのなら230gのガス缶がちょうど入る大きさだったりしますが、こいつには入りません。

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110gのガス缶は入りますが、蓋が浮いてしまいます。もうちょい深さがあれば入るんでしょうけど。

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蓋を裏返せば収まりますが、そこまでして110g缶を中に入れなくてもいいかなーという気もします。

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ガス缶を入れるのは諦めて、ストーブとかコーヒーやお茶のパック、食べ物などを入れたらいいのかなと思います。

まとめ

という事で、多少は速く沸く集熱フィン付きケトルでした。単にお湯を沸かす道具としてはコッヘルよりは優れていると思います(だってやかんだし)。この山行ではアルファ米しか食べないし、お湯さえあれば余計なものはいらん!と割り切れるなら便利な道具かと思います。集熱フィンの分だけ嵩張りますが。

中国製とは思えない程度に精度も高く、持った時の質感も良いです。これで3000円しないのならお買い得かと思います。あとは耐久性ですが、それはしばらく使ってからじゃないと判りません。

posted by マツモトケイジ at 14:18| 食事装備

2014年02月16日

山でiPhoneを使うために



今回紹介するのは、山でiPhoneを使うためのグッズ類です。iPhoneは防水ではないので濡れたら壊れちゃいます。また、タッチパネルは手袋を付けていると操作出来ません。

でもカメラやGPSとして使いたい!という場合もあります。そんな時は色々なグッズを利用することになります。

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僕がiPhoneを山で使う場合、上の写真みたいになります。防水ケース、ストラップ、タッチペンを付けています。

防水防塵



まずは防水防塵。最近は種類も増えてきましたが、LifeProofが定番です。ネット以外でも、家電量販店やスポーツ用品店などで売られています。

ただのプラスチックケースのクセに9000円程度とお高めなのが難点ですが、これを付けておけば雪山でも大雨の夏山でも安心してiPhoneを使えるようになります。山でiPhoneを使うなら必須の装備と言えましょう。



水没させてもへっちゃらです。詳しくはコチラ。

ストラップ



グローブをしてて、しかも防水ケースに入れたiPhoneが濡れている場合なんかは落としてしまう危険があります。ただ地面に落ちるくらいならケースが保護してくれるかも知れませんが、崖や川などに落としてしまうと回収できなくなってしまいます。という事で、サンワサプライの幅広ネックストラップを使っています。

幅が広いので締め付け感があまりなく、着脱もワンタッチ。首から下げてジャケットの胸ポケットなどに入れています。クライミングの時はハーネスのギアラックに結んで、ズボンの太股ポケットに入れたりもします。

iPhoneをその辺に忘れることも防げるので、外出する時は日常でもネックストラップを付けています。という事で、日常用でiPhone5S、5、4S用と山用で1本、同じストラップを全部で4本持っていますw。

タッチペン



夏は素手で使えるのであまり必要無いのですが。冬は手袋の上にオーバーグローブも付けるので、流石にタッチパネルを操作出来ません。スマートフォン対応の手袋もありますが、スマートフォン対応のオーバーグローブはあまりありませんし、オーバーグローブを付けたモコモコの指でタッチパネルを操作するのは大変です。

という事で便利なのがタッチペン。マルチタッチは出来ませんが、写真を取ったりアプリをちょっと使う程度なら問題無く使えます。これがあると無いとでは大違い。雪山で素手になると凍傷になりかねませんからね。

僕は短いタッチペンの紐をストラップに結んで使っています。

充電器



山でiPhoneをGPSとして使うのなら充電器は必須です。GPSとして使った挙げ句バッテリーが切れて、その上で遭難した場合は電話で助けを呼ぼうにも呼べなくなってしまいます。そこまで深刻じゃないにしても、電池が切れてしまうと帰りの道中で不便だったりします。

そんな場合に備えて、山でiPhoneを使うのなら携帯充電器を持っていきましょう。最近は10,000mAhで3000円程度のバッテリーが主流です。iPhoneなら4回フル充電出来ますから、2泊3日くらいなら余裕でまかなえます。

最初に紹介したLifeProofはケースを着けたままケーブルの口だけ開けて充電出来ますので、行動中や休憩中に充電するのも簡単です(もちろん、その時は防水性を失います。水濡れに注意)。詳しくはコチラ。




まとめ

と言うわけで、ケース、ストラップ、タッチペン、充電器があれば登山でも快適にiPhoneを使う事が出来ます。高性能なハードウェアと便利なアプリを使えば登山はより楽しく、安全になると思います。是非お役立てください。

僕のアプリ、DIY GPSもよろしくお願いいたします。

http://diygps.net/




posted by マツモトケイジ at 17:21| スマートフォン